放置で足切断も…動脈硬化によるPAD ステント治療が保険適用
放置で足切断も…動脈硬化によるPAD ステント治療が保険適用
■「デバイス・ラグ」解消に一歩
動脈の内側に沈着物がたまり、血流を阻害する動脈硬化。
大腿部(だいたい)(太もも)の動脈硬化による末梢(まっしょう)
動脈疾患(PAD)で、金属製の筒(ステント)を血管に入れる治療が7月から保険適用となった。
初めて日米同時に臨床試験(治験)が行われ、
今年1月、米国より早く日本で承認された。(戸谷真美)
◆放置で足切断も
PADは、太ももなど下肢の動脈硬化によって血流が悪くなることで症状が出る。
足のしびれや脱力感から始まり、
歩くときは痛いが安静時には痛みが消える間欠性跛行(はこう)と呼ばれる状態が見られ、
さらに悪化すると細胞が壊死(えし)し、足を切断することもある。
動脈硬化になりやすいとされる喫煙者や糖尿病患者のほか、
高血圧や肥満、運動不足なども要因になる。
東京慈恵会医大血管外科の大木隆生(たかお)教授は
「今の60代くらいから食生活が欧米化しており、血管病になりやすい患者が増える」と話す。
足のしびれや痛みは単なる老化としてとらえられがちで、進行するまで症状が出ない人も多い。
食事や禁煙など生活習慣を改めても症状が改善しない場合、
従来の治療は、狭くなった部分をバルーン(風船)で広げたり、
血管の上下を別の部位の血管や人工血管でつなぐバイパス手術だったりした。
だが、バイパス手術は体へのダメージが大きく、
バルーンでは動脈を広げる際についた傷を治そうとする体の作用などにより、
広げた動脈が再び詰まるリスクが大きかった。
7月から保険適用となったステント治療では、
金属の筒に抗がん剤として使われる薬を塗布することで血管が再び詰まるリスクが減り、
カテーテル術のため体への負担も少ない。
「全ての患者には向かないが、より多くの年配の人が歩けるようになるはず」(大木教授)という。
◆治験環境整備を
日本で高度医療に使われる医療器具の薬事承認には、
米国の治験で安全性・有効性を確認し、承認→申請書類を和訳、
医薬品医療機器総合機構(PMDA、厚生労働省所管の独立行政法人)に提出→審査・承認-という手順が必要だった。
大木教授は「日本では医療機関が他の業務と並行して治験を進めるしかなく、
専任のスタッフも確保できない」と指摘。国は審査期間の短縮を目指しているが、
国内で治験の環境が整わない→海外で治験→結果を和訳する時間が必要-という構造的な問題が、
海外で使える医療機器が国内では使えないという「デバイス・ラグ」を生んでいた。
メーカー側も、市場規模の割に承認のハードルが高い▽治験実績のある医師や医療機関が少ない-などの理由で、
日本での治験や承認申請に消極的なことも多いという。
大木教授は「日本は技術立国。治験の仕組みさえ整えば、医療機器の開発は新たな産業になる。
患者を救うだけではなく、経済的なメリットも大きい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120724-00000531-san-soci
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長生きするにはゆっくり生きることが必要である。
by キケロ
動脈硬化も、運動、食事、睡眠対策で予防できます^^
放置して、改善することはありません。
コツは、すべてを同時にやることです♪
おはよう☆_φ(´∀`。c)健康は日々の積み重ねでもたらされます。
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健体康心 金薬(KINYAKU)