海の贈り物・EPAが心臓や脳を守る…「1日、1.8gの摂取を」
海の贈り物・EPAが心臓や脳を守る…「1日、1.8gの摂取を」
日本水産と千葉県立東金病院の平井愛山院長らは23日、都内でセミナーを行い、
不飽和脂肪酸の1種であるEPA(エイコサペンタエン酸)の摂取が狭心症、
心筋梗塞、脳血栓、脳梗塞など動脈硬化性疾患のリスクを低減させるという、
これまでの研究結果をまとめて発表した。
また今年4月に発表された消費者庁の機能性評価モデル事業では、
EPAを含むn-3系脂肪酸の機能性について、心血管疾患リスク低減、
血中中性脂肪低下作用、関節リウマチ症状緩和において、
明確で十分な根拠があるという評価を得たと発表した。
日本人の現在の食生活を考えると、1日当たりEPA1.8グラムを、
さらに摂取することが望ましいという。
■動脈硬化はこれから増加、個人にも国にも重い負担が
2000年に行われた日本人の血清脂質調査では10年前と比較して、
30-50代の中性脂肪や糖尿病の著しい増加が見られた。
メタボリックシンドロームの有病者が増加すると推定され、
10-20年後(2010-2020年)には、日本における心血管疾患など、
動脈硬化によって引き起こされる病気の増加が予想されるという。
動脈硬化によって引き起こされる病気は、本人が特に予兆を感じない場合が多く、
突然の発病で自分や家族の生活が大きく狂わされてしまうケースが目立つ。
また、医療費の増大で、国の社会保険などに負担を強いることになる。
■薬物による積極療法の有効性を確認、しかし限界も
動脈硬化の直接の原因になるのは高脂血症なので、これまでに「積極的脂質低下療法」、
つまり薬品によりLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)を減らす方法が試みられ、
かなりの成果があることが分かった。
しかし、コレステロールをかなり下げても、
動脈内壁のプラーク(脂肪が付着することで生じる病的な異変)が下がらない人もいるなど、
同方法に限界があることも分かってきた。
■「海からの贈り物」を食べて心臓病の発症率が抑えられる
一方、デンマークでは、白人の心臓病による死亡率が34.7%であるのに対し、
同国領グリーンランドに住むイヌイットはわずか5.3%であることが注目された。
栄養摂取の面で調査したところ、脂肪の摂取におけるn-3系(オメガ3)と呼ばれている脂肪酸の摂取率が
白人では2.8%、イヌイットでは13.7%だった。
脂肪摂取そのものは白人もイヌイットも総カロリーの3分の1で、違いはなかった。
n-3系脂肪酸はイワシなどの青身魚やマグロに多く含まれている。
獣肉食が主流の白人と漁により魚など「海からの贈り物」を多く食べるイヌイットの差が出たと言ってよい。
■日本でも農村と漁村で差、1日1.8グラムのEPA摂取を
同調査の結果を受け、平井愛山氏は千葉県の漁村と農村における疫学調査を始めた。
注目したのはn-3系脂肪酸の中でも、動脈硬化に関係が深いとされるEPAの摂取だった。
千葉県北部の農村部(鎌ヶ谷)と外房の漁村部(川津)で比較したところ、
農村部住民のEPA摂取量は1日当たり0.9グラム、漁村部では2.7グラムだった。
また、虚血性心疾患による死亡率は、漁村部では男女ともに農村部の3分の2、
脳卒中も同様に、男女ともに漁村部が農村部の3分の2程度だった。
以上の調査により、漁村部などで特にEPAを多く摂取する食生活をしていない人は、
1日当たり1.8グラムのEPAを摂ることを心がけるべきだという。
■薬物とEPAを合わせて摂取、心臓病の再発率が低下
EPAについては、高コレステロール血症の治療薬であるスタチンにEPAをあわせて摂取することで、
心筋梗塞の既往症があるひとの冠動脈イベント(発作)累積発症率をスタンチンだけを服用していた人に比べて
摂取開始後5年の累計で27%減少、カテーテル治療を受けた人の場合、35%減少させることが分かった。
スタンチンにあわせて高純度EPAを摂取することで、
発症リスクが特に下がる人は、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)が少なく中性脂肪値が高い人、
つまりメタボリックシンドロームの人であることも判明したという。
■EPAは細胞膜そのものに取り入れられ複合的機能を発揮
n-3系脂肪酸には、EPAの他にドコサヘキサエン酸(DHA)などもあるが、両者は体内で相互に変換される。
ただし、血管に直接作用するのはEPAで、DHAは脳の形成などに直接関与するという。
平井愛山院長によると、EPAはリポ蛋白の代謝亢進による脂質代謝改善、
血小板凝縮抑制、赤血球変形亢進による血液レオロジー(血液流動性)改善、
血管の内膜肥厚の抑制、血管の弾力性保持作用など、さまざまな面で、動脈硬化を抑制することが分かってきた。
動物の細胞膜に欠かせない物質が脂質だが、EPAは細胞膜に取り込まれることによって、
さまざまな機能を発揮すると考えられるという。(編集担当:鈴木秀明)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120725-00000044-scn-sci
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